米国の雇用情勢の動向をダイレクトに示し、また、雇用情勢の変動は個人所得や個人消費動向にも波及効果が大きいため、米国の金融・経済政策変更のきっかけとなることが多い経済指標です。
米ドルは世界の基軸通貨ですから、米国の経済指標の発表には外国為替市場の注目が集まりますが、その中でも最も注目度が高いのが米国雇用統計です。
FX投資家が理解しなければならない必須の経済指標が、米国雇用統計と言えるでしょう。
また、米国雇用統計の結果は、外国為替市場だけでなく、その日の米国株式市場にも大きな影響を与えますので、CME日経225先物、そして翌日の東京株式市場にも大きなインパクトを与えます。
なぜかというと、2006年の世界全体のGDPに占める米国割合は約28%、そして米国GDPの約70%は個人消費で構成されており、米国の雇用情勢の悪化は米国の個人消費の悪化・景気減速、そして世界経済の減速を連想させるためです。
FX投資家だけでなく、株式投資家も知っておいて損はない経済指標です。
<米国雇用統計の発表時期・時間>
米国雇用統計は、米国労働省から、毎月第1週目の金曜日、ニューヨーク現地時間午前8時30分に、前月分の結果が発表されます。
ちなみに、日本時間で言えば、夏時間(4月〜10月)では21時30分、冬時間(11月〜3月)では22時30分になります。
<米国雇用統計で注目される指標>
米国雇用統計の中で特に注目される指標が、「非農業部門雇用者数」です。
非農業部門雇用者数とは、農業以外の部門に属する事業者の給与支払い帳簿を基に雇用者数を集計したもので、前月比でどれだけ雇用者が増減したかが注目されます。
「失業率」も重要な経済指標ですが、失業率は景気に遅行するため、よりリアルタイムの景気に連動した「非農業部門雇用者数」の増減の方が外国為替市場参加者の注目を集めます。
なお、「失業率」は、経済政策を変更する際の引き金となる事が多く、特に景気後退局面では、失業率の悪化直後に金融緩和が決定されることが多くあります。

